LVが中国の富豪にぜいたく品カスタマイズサービスを提供する誤った時点での意思決定か？

ルイ・ヴィトンのYves Carcelle最高経営責任者は、「カスタムコンセプトは最高級ぜいたく品。これは芸術と同じだ。もしあなたが芸術に興味を持っているならば、最高の境地は芸術家を招いてあなたのためにカスタマイズすることであり、すでに完成した芸術品を購入するためにお金を払うのではありません」。

ルイ・ヴィトンは中国の消費者が最も好むブランドの一つとされてきたが、今はエルメスなどの贅沢ブランドの挑戦に直面している。一部のトップ消費者もルイ・ヴィトンが大衆化しすぎて一線を退くと考え始めている。

同社は最近、上海に中国最大の旗艦店をオープンし、これを通じてハイエンドの贅沢なイメージを強化したいと考えている。店内では中国の伝統的な麻雀箱まで販売されている。

タイミングが悪い？

上海恒隆広場にあるルイ・ヴィトンの旗艦店は4階建てで、100人以上の従業員がおり、現在、中国国内で唯一カスタマイズされたハンドバッグと靴を提供する専門店だ。

Carcelle氏は、「カスタマイズ市場に参入するには、製品を深く理解し、少なくともいくつかのハンドバッグを持っているハイエンドの顧客が必要だ。そのため、中国では高級カスタマイズ皮革や靴を展示することが極めて重要だ。それまでは、顧客にそれを示すのに十分ではなかったため、急激に変化する市場の中で私たちは一度は先手を打ったことがある」と述べた。

しかし、ルイ・ヴィトンが今回選んだタイミングはあまり良くない可能性がある。

経済低迷のため、中国のぜいたく品市場は減速し始めた。前四半期の経済成長は3年ぶりの低水準に落ち込んだ。英バーバリーブランドはこのほど、販売が中国経済の減速の影響を受けていると明らかにした。

Carcelleは中国経済の現状と贅沢市場への影響についてコメントしたくないが、北京や杭州などに旗艦店を開設し続けると表明した。